「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」【感想】モノを減らすと幸せを感じられる
先日、本屋さんで見つけた本「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」
著者の佐々木典士さんはミニマリストの先駆者的存在。
そんな彼はもともと、モノが大好きで何も捨てられないマキシマリスト。
冒頭に、マキシマリストの頃とミニマリストの頃の部屋の写真が載っているんですが、まるで別人の部屋。
そんな私は、現在2DKの賃貸アパートに暮らす片付けが苦手な主婦。
この狭い家にモノが溢れかえっているのが悩みでした。
収納も少ないから、その辺に積み上げている状態で、何回も雪崩を起こしてイライラ。
とりあえず押し入れや棚に閉まって、目の前から見えなくして片付けた気になっている。
「とにかくそんな状態をなんとかしたい」と思っているときに、この本に出会いました。
ミニマリストって自分には全く興味の無い言葉だったんですが、この本を読んで考え方がガラっと変わりました。
私は自分の人生観が変わるぐらいとっても心に残ったので、自分なりの感想を書いてみました。
ミニマリストとは「がらんとした部屋に住んでいる人」ではない
最近はSNSなどでも、ミニマリストが話題になりますよね。
テレビもテーブルも無い部屋。
まるで引っ越してきた部屋に荷物がまだ届いていない状態。
え、ここで本当に生活しているの?
モノに囲まれて生活している私からしてみたら、他の場所にも家があってここはセカンドハウス的な部屋なのかな、とか思ったり。
そうでなければ「極限までモノを持たないちょっと変わった人」だと思っていました。(ミニマリストの皆さんすいません…)
ですが、この本によると
ミニマリストとは、
「本当に必要なモノがわかっている人」
「大事なもののために減らす人」
引用:ぼくたちに、もうモノは必要ない
つまり、別にモノが100個あったって1個しかなくったって良いんです。
それが自分にとって本当に必要で大事なモノであれば。
これは目からウロコでした。
そして、ミニマリストは「モノを減らすことが目的」ではないんです。
例えば、その人にとってテレビが大事なものであれば別に捨てる必要はないし、大事ではないなら捨てればいい。
大事なものを残し、大事ではないものを減らす。
そうやって繰り返していくと、その人にとって本当に大事なものが見えてくる。
だから、モノを減らすことは大事なものを見つけるための「手段」なんです。
なぜ、モノを減らすと幸せを感じられる?
テレビに車にブルーレイレコーダ、本やDVD、たくさんの服。
たくさんのモノに囲まれていると一見幸せに見えますよね。
けれど、モノがいっぱいだからといってそれが幸せにつながる訳ではないんです。
モノを減らすと時間が豊かになる
部屋にモノがいっぱいあると、掃除機ってかけにくくないですか?
洗濯機に服がいっぱい溜まっていると、干すのめんどくさくないですか?
シンクに洗っていないお皿が山盛りだと、もうやる気でないですよね。
私もそうです。
モノがいっぱいあると、必然的に時間をたくさん割かなければいけないですよね。
だから、本当に必要なモノ、大事なモノだけを残していけば、家事にかかる時間は減るはず。
そして時間が増えるってことは、心に余裕が生まれます。
なんでも、幸せは「時間の豊かさ」に直結しているようです。
確かに、朝の支度とかで時間が迫っているとキリキリしちゃいますよね~。
逆に、朝早く起きて家事も終わらせてゆっくり自分の好きな本を読んだりできたら、なんか幸せだなぁって、ふと思いませんか?
モノを減らすと時間が豊かになり、それはつまり幸せに直結しているのです。
モノを減らすと集中力が高まる
「あ、テレビにホコリが溜まっているから掃除しなきゃ」
「床もホコリや髪の毛溜まってきたな、掃除機かけよう」
「洗濯物もたたんでしまわなきゃな」
家にいると、並んでいるモノを見てこんな考えが浮かんできませんか?
モノって、ただそこにあるだけじゃなくてメッセージを発しているんです。
だから、モノが多ければ多いほどそのメッセージも多くなる。
でも、人間の脳みそって5万年前から進化してないらしいです。
だから、いっぱいメッセージを受け取ると処理しきれなくなってしまう。
モノを減らすとそう言った無駄なメッセージが入ってこなくなるから、自分の内側から湧き出てくる考えに集中できるのです。
また、モノを減らす事を意識すると、自分に必要ない情報も意識できるようになると筆者は言っています。
ちょっと一息つくとき、電車の待ち時間、寝起きのベッドの中で、いつでも片手にはスマホ。
少しの時間もなんかもったいないような気がして、ついネットでニュースを見たりツイッターを流し見たりしてませんか?
常に何かしらの情報が頭に流れてきている状態ですよね。
でもそれらの情報って、ただ頭の中を通り過ぎているだけで自分が考えた事ではない。
モノやSNSから少し離れてみることで、自分の本当の考えに集中できるようになります。
モノを減らすために私がやってみたいと思った6つのこと
複数あるモノは捨てる
まず最初にやってみようと思ったのは、
- なぜか2本あるハサミを1本捨てる
- 使っていないボールペンを捨てる
この辺だったら今からでもすぐにできそうですよね~。
この記事を書いている間にさっそく捨てました!
収納術、片付け術にすがる前にモノを減らす
我が家は、2DKの賃貸暮らしなんですが、これがまぁ収納が少ないこと。
夫ともよく「こういう引き出しが欲しい」「こういう棚を買いたい」なんて話をしています。
でもちょっと待って。
その棚とか買う前に、まずはモノを減らしてみたほうがいいんじゃない?
ってことで、棚を買う前にモノを減らしてみることにします。
「いつか」と「かつて」を捨てる
モノを捨てられない理由って色々あると思いますが、
「いつか」使うだろう、って結構多くないですか?
私も、特に服なんかは「いつか着るだろう」と思ってクローゼットにため込んでしまいます。
でもこれって結局着ないんですよね。
あと「かつて」使ってきた思い出のものたち。
私は学生時代吹奏楽部だったんですが、その思い出の詰まった楽譜。
これがすごい量なんですが、1枚たりとも捨てれていません。
それから、昔一瞬だけウクレレにハマったことがあります。
今は全然やっていないんですが…。
大事なのは「今」必要かどうか。
「いつか」はたぶん来ないし、「かつて」に執着していたら「今」を生きていけない。
「心がときめく」モノを残す
この言葉なんか素敵ですよね~。
「今」の自分が持ってみて、「ときめかない」ものは捨てる!
とっても分かりやすいけれど、自分自身に本当に向き合うことのできる判断基準だと思います。
これを繰り返していけば、自分がときめくモノで囲まれて生活していくことになるんです。
それってとっても素敵なことじゃないですか?
捨てたモノをSNSで公開する
一時期レコーディングダイエットというのが流行りましたよね!
それと同じで、ひとりきりだとなかなか捨てられないから、思い切ってSNで公開しましょう!
私はインスタグラムにアカウントを作って、公開していきたいと思っています。
服だらけのクローゼットがすっきりした様子や、雑然としていたキッチンが綺麗に片付いた様子なんかを公開。
誰かが見ていると思うとやる気が出ますよね。
まとめ
今まで、なかなかモノを捨てられなかった私ですが、この本を読んでなんだか捨てられそうな気がしています。
さすがに、部屋に何も置かない生活は無理だと思いますが(旦那に止められそう…)、それでも自分が心からときめく大事なモノで囲まれた生活を送ってみたいなと思いました。
ミニマリストに興味が無くても、捨て方など参考になるところがたくさんあるので、ぜひ読んでみてくださいね!